【体験談】ICUに約10年勤務した私が循環器病棟へ異動した理由と、これからのキャリアの考え方

特定看護師

私は看護師として働き始めて12年が経ちます。

その間、大学院に進学したり、特定看護師になってみたりと、自身のキャリアについて模索してきました。

新卒としてICUに配属となり、そのまま約10年働いてきましたが、

そんな私も、30代で始めての異動を経験することになりました。

異動先は、様々な診療科の中でも「忙しい」で有名な、循環器病棟でした。

今回は、新卒ICU勤務から10年後、循環器病棟へ異動となった男性看護師の心境と今後のキャリアについて、お話ししたいと思います。

🟨 この記事はこんな方におすすめ

  • これから進むべき道に迷っている方
  • キャリアに不安を感じている方

今回は、以下の内容についてご紹介します。

ICUで働くという選択肢とそのリアル

私は新卒でICU(集中治療室)に配属されました。当時は、

「とにかく急変対応に強くなりたい」

「高度な医療を学びたい」

そんな漠然とした気持ちでICUを選びました。

実際に働き始めると、自分の想像が甘かったことを痛感しました。

  • 重症者ばかりのフロアで勤務すること
  • 患者の命に直結する業務と緊張感
  • 理解が追いつかないほどの、先輩たちのスピーディーな判断力
いずみパパ
いずみパパ

圧倒されることばかりで、正直「看護師を続けていくのは無理かもしれない」と真剣に悩んだほどです。

でも、3年目を迎えた頃から、徐々に業務に慣れ、

自分なりに動き方を考えられるようになって、

チームの一員としてやりがいを感じるようになっていきました。

🟨 10年間、ICUで学んだこと

大変な思いも多かった部署ですが、それに見合う成長も実感することができました。

  • 急性期患者の全身管理
  • 急変時のアセスメントと迅速な対応
  • 医師との高度な連携

学び続けないと通用しない環境だったおかげで、自然と勉強する習慣も身につきました。

⇩実際に私が活用した書籍

🟨 男性看護師である私の強み

「冷静さ」「体力」「メンタルの強さ」だったと思います。

看護師には、これらの要素はどうしても必要です。

医療現場は心身に大きなストレスがかかります。個人的には、もっと男性看護師が増えてくれると嬉しいとも思います。

しかし実際には、男性看護師はまだまだ少数派です。

いずみパパ
いずみパパ

男性看護師の割合は、看護師全体の1割程度です。ポジティブに捉えると、存在自体が貴重で強みとも言えるかもしれません。

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ICUで働く中で、ふと「自分はこれからどうするんだろう」と考えるようになりました。

  • このままずっとICUで働くのか?
  • 他の分野を経験しなくて良いのか?
  • 体力的にずっと続けられるのか?

この問いが、私のキャリアを見直すきっかけになりました。

ICUから循環器病棟へ異動となった

いずみパパ
いずみパパ

看護師の異動はスキルアップのチャンスであると同時に、大きなストレスの一つです。

職場環境の変化に苦しむ人はたくさんいるかと思います。

ICUは魅力的な部署の一つですが、患者との関わる期間があまりに短いという特徴もあります。

急性期で命を救ったあと、患者はすぐに次の病棟へ転棟してしまいます。

「その後、あの患者さんはどうなったんだろう?」

「命は繋ぎ止めたけど、その後もとの生活に戻れたのだろうか…」

そんな疑問がずっと心に引っかかっていました。

🟨 循環器病棟の看護師の役割は多岐にわたる

  • 急性期~慢性期まで一貫した介入
  • 退院支援が非常に重要
  • 再入院予防、生活指導など広い視点が必要

経験して知った循環器病棟の特徴です。

いずみパパ
いずみパパ

異動する時は、不安も大きかったです。

  • 病棟でうまくやっていけるのか
  • 10年もICUにいたのに、今さら病棟勤務ができるのか

今振り返ってみると、新しい環境に飛び込んでみてよかったと思います。

🟨 循環器病棟での新たな挑戦

異動した当初は、正直言って苦労しました。

ICUでは全身管理と急変対応が中心でしたが、病棟では

  • 退院支援カンファレンス
  • 在宅への橋渡し
  • 生活習慣改善のアドバイス
  • 家族との長期的な関わり

こうした「生活者としての患者さん」を見つめる視点が必要で、まるで新卒に戻ったような気持ちでした。

それでも、病棟ではICUで培ったスキルがとても活きました。

急変時の落ち着いた対応やフィジカルアセスメントは頼りにしてもらえ、病棟スタッフとの信頼関係も築けました。

特に男性看護師として

  • 力仕事でのサポート
  • 客観的な視点での意見出し
  • チーム内でのバランサー役

こうした役割を自然と担うようになり、新たな職場でも自分の価値を提供できることに気がつきました。

看護師がキャリアに悩んだときに考えるべきこと

私が経験してきた中で、看護師がキャリアを考える上で大切だと思うことは以下の3点です。

① 早めに「続けられるか」をイメージする

ICUのようなハードな現場は、やりがいが大きい反面、体力的・精神的に続けるには限界があります。

30代、40代、家族ができたとき…将来の働き方も視野に入れたキャリアプランを描くのは早い方が良いです。

② 自分の強みを活かす

私は男性看護師という特徴・強みがあります。

力仕事や、急変時の冷静な判断力は男性看護師が強みを発揮しやすいポイントです。

一方で、女性の多い職場の中で「話しやすい存在」「相談しやすい存在」を目指すと、より良いチームの中で活躍できるかと思います。

③ 新しい環境を恐れない

私もそうでしたが、長年同じ部署にいると、異動が怖くなります。

でも、環境を変えることで得られる視野やスキルは間違いなく人生の財産になります。

おすすめのキャリアアップ方法

もし今、キャリアに不安を感じているなら、以下の方法を検討してみてください。

🟨 資格取得で専門性を高める

  • 認定看護師(集中ケア、慢性心不全看護、感染管理など)
  • 特定行為研修
  • ケアマネジャー資格
いずみパパ
いずみパパ

特に「特定行為研修」は男性看護師のスキルアップにおすすめです。

私も30歳の頃に受講し、現在特定看護師として働いています。多職種や患者から信頼されやすく、同僚からも相談を受ける機会が増えました。

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🟨 転職で自分に合った環境を見つける

今の職場がしんどい、もっと働きやすい病院はないか…と悩んでいるなら、看護師向けの転職サイトも活用してみるのも一つの手です。

看護師のキャリアは自分で切り拓ける

実際に私が、男性看護師として、ICUで10年働き、循環器病棟へ異動した際に感じたのは

「環境を変える勇気」と「学び続ける姿勢」があれば、キャリアは必ず広がるということです。

もし、勤務先や将来に迷っている方がいれば、

迷うことは悪いことではありません。

むしろ迷ったときこそ、しっかり考えるチャンスです。

ぜひ、自分に合った道を一歩ずつ探してみてください。

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