「看護師と言えば女性」というイメージが強い中、近年では男性看護師の割合が増加しています。
男性看護師には、一体どんな特徴があるのでしょうか。
将来性も含めて解説したいと思います。
🟨 この記事はこんな方におすすめ
- 男性看護師の特徴を知りたい
- 男性看護師の将来性について知りたい
- どんな人が看護師に向いているか知りたい
今回は以下の内容についてご紹介します。
男性看護師の3つの特徴
男性看護師の最大の特徴とも言えるのは、
やはり、「男女比率の低さ」です。
看護師は、これまで女性を中心に構成されてきました。
特に高齢患者を中心として、「看護師=女性」というイメージが根強くあります。
実際に医療現場で働く私の感覚ですが、
男性看護師はすでに「当たり前」の存在として受け入れられていると感じます。
性別を理由に、業務に支障が出ることはほとんどありません。
2010年に約5.6%だった男性看護師の割合は、
2020年には、約8.1%まで上昇しています。
人数で見てみると、現在では約10.5万人もの男性看護師が誕生しています。
出典:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例」(就業医療関係者)の概況
🟨 男性看護師の3つの特徴
- 体力があること
- 男性特有の思考過程
- 感情コントロールに長けている
① 体力があること
これは男性最大の強みとも言える点です。
看護師の仕事には、体位変換やリバビリテーション、患者の搬送など
力を必要とする場面が存在します。
体力があることは、看護師にとって必須条件と言えるでしょう。
② 男性特有の思考過程
看護師の仕事は、複数の業務を同時進行させる場面がほとんどです。
マルチタスクの管理という面では、やはりここは女性が得意とする分野です。
一方で、男性は一つのことに対する集中力や、根拠に基づいた考察を得意とする特徴があります。
現代の医療はどんどん高度化しており、患者の社会背景も複雑です。
課題について考察し、回答を導き出せる力が求められています。
③ 感情コントロールに長けている
男性は、仕事とプライベートを切り離して捉える傾向があります。
もちろん個人差はありますが、
看護師は、闘病中の患者や、多職種と関わる機会が多く、
良くも悪くも、周囲からの影響を受けやすい環境にいます。
周囲の状況に、感情的に振り回されにくい男性は、看護師に向いていると言えます。
男性看護師に将来性はあるのか
近年になって増加傾向にある男性看護師です。
まだまだスタッフの年齢層も若い傾向にあり、
将来像がイメージしにくいとも言えます。
しかし、今後は男性看護師の割合が増加することで、
影響力は一層高まっていくことは間違いないでしょう。
🟨 看護師のスキルアップ
看護師には、臨床経験を積むことで取得可能になる資格が存在します。
- 専門看護師
- 認定看護師
- 特定看護師
- その他:学会認定資格
認知度の高いものだけでも、複数の選択肢があることが分かります。
一定の分野で専門性を高めることができれば、
個人としても、組織としても強みとなります。
一定の領域を深掘りできるのは、男性の強みです。
看護師資格を取得後も、スキルアップを図ることができるため、
将来性があると言えるのではないでしょうか。
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論理的な思考や、数字を活用した成果管理などは男性が得意とする分野です。
看護管理者を目指すのも一つの選択肢です。
収入面では、男女差はほぼありません。
多くの役割を担い、各種手当を充実させることで、年収アップを目指すことが可能です。
参考図書>>
【3つの特徴】看護師に向いている男性
医療は日々進歩しています。
前提として、「医療に関心がある」ことは重要です。
男女問わず、看護師には新たな知識習得、それを実戦に活かそうとする姿勢が必要です。
🟨 看護師に向いている男性
- 性別に囚われず、仕事を共有できる
- 環境の変化に順応できる
- 人と関わることに苦手意識がない
①性別に囚われず、仕事を共有できる
男性看護師の割合は、全体の約1割です。
性別に囚われることなく、同僚と協働する姿勢が必要不可欠です。
負担の大きな仕事は「自分が請け負う!」くらいの気概があると、
女性スタッフとも良好な関係性が構築できる可能性が高いです。
②環境の変化に順応できる
一定規模の病院に勤務する看護師には
「配置転換(部署異動)」があります。
ほかの職種でも配置転換はあるので、看護師特有の課題とは言えませんが、
配置転換による、環境の変化に順応していく対応力は必要です。
③人と関わることに苦手意識がない
患者やその家族との関わりはもちろんのこと、
チーム医療が重要とされる、現在の医療現場では、
多職種での情報共有や連携は不可欠です。
コミュニケーション能力はある程度、訓練することで上達が見込めます。
とは言っても、極端に人との関わりが苦手な人には、不向きな職業と言えるでしょう。
看護師に興味を持った男性に向けて
🟨 男性に看護師をオススメする理由
- 男性にも一般的な職業になった
- 看護学校の選択肢が豊富
- 求人が多い
- 収入が高く安定している
男性看護師は、年々増加しています。
現在では、約10人に一人が男性看護師の時代です。
今から看護師を目指す人にとって、
性別はもはや関係なくなったと言えるでしょう。
また、資格取得までの選択肢が豊富なのもおすすめな理由です。
4年制大学だけでなく、
3年制の専門学校でも資格取得が可能なため、
少しでも早く働きたい人にとって、これは大きなアドバンテージです。
個人のライフプランに合わせた選択が可能なのも魅力の一つです。
看護師は、慢性的に人手不足です。
他の医療職に比べ、圧倒的に求人が多いのが特徴です。
働く職場の選択肢も多く、個々の希望に合わせた働き方が可能です。
看護師は国家資格であり、
20代から平均年収が高いという特徴があります。
🟨 看護学生の奨学金制度
看護学生には、「返済不要の奨学金制度」が存在します。
私も看護学生になってから、その存在を知りました。
これは、就職先にあたる病院や施設が提供するものです。
中には10万円/月以上のものも存在します。
「看護師という人材」の需要の高さが伺えます。
病院・施設側は、新卒看護師を優先的に確保したいと考えていると言えます。
病院・施設は、奨学金を出してでも新卒看護師を確保したい状況です。
使えるものを上手に活用し、看護師資格の取得を目指してみるのはいかがでしょうか。
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