2024年11月5日は4年ぶりのアメリカ大統領選挙です。
民主党候補者はバイデン大統領、共和党候補者はトランプ前大統領が指名されています。
4年前の大統領選挙で争った両者が、再び対決することになり、大きな見どころの一つと言えるでしょう。
アメリカ大統領選挙の仕組み
大統領選挙は4年ごとに行われ、「11月の第一月曜日の翌日火曜日」と定められています。
今回の大統領選挙は11月5日(火)となります。
有権者は、事前登録した18歳以上のアメリカ国民です。
州ごとに投票が行われ、各州には人口などに応じた「選挙人」が割り当てられています。
各州での選挙に勝利すると、勝者はその州で割り当てられた選挙人の「総数」を獲得することができます。
全米では、538人の選挙人がいるため、過半数の270人を獲得した候補者が大統領に選出されるという仕組みになっています。
2024年大統領選挙の候補者
【民主党】
ジョー・バイデン氏 第46代アメリカ大統領(81歳 選挙投票日時点)
言うまでもなく、現職のアメリカ大統領です。
弁護士などを経て、1972年に29歳でデラウェア州選出の上院議員に初当選しています。そこから36年にわたって上院議員を務めています。
オバマ政権で2009年から8年間副大統領を務め、2020年の大統領選挙でトランプ前大統領を破り大統領に就任しました。
2020年の選挙では、史上最多の8100万票を獲得しました。
しかしその背景には、トランプ大統領(当時)の再選を望まない人も多く、その批判票を大きく集めることができたことも勝因の一つと噂されています。
【共和党】
ドナルド・トランプ氏 第45代アメリカ大統領(78歳 選挙投票日時点)
こちらも言うまでもなく、アメリカ前大統領です。
大統領に就任する前は、実業家であり「不動産王」とも呼ばれていました。
2020年の大統領選挙で大統領に就任するまで、政治経験なしという特長的な経歴の持ち主です。それにも関わらず、熱狂的な支持者がいることで人気は安定し、共和党内でも高い支持率を維持しています。
トランプ氏は前回の選挙において、労働者層の人気が高く、最終的に7400万票を獲得しました。
今回の選挙戦では、これらの支持層がどのように動くのか注目したいところです。
関連記事>> トランプ前大統領|トランプ政権時代の成果と2024年選挙戦での主張
【無所属】
ロバート・ケネディ・ジュニア氏(70歳 選挙投票日時点)
弁護士であり、ケネディ大統領の甥にあたります。
父は上院議員も務めた元司法長官で、その他兄弟や親戚も、政治の分野で活躍する名門一家です。
民主党の候補者指名争いに加わりましたが、その後「2大政党からの独立」を宣言し、今回は無所属での立候補となっています。
「反ワクチン活動家」として有名で、新型コロナウイルスのワクチン接種にも反対していたことが知られています。
メディアから「陰謀論者」とも呼ばれ、兄弟からも連名で無所属での出馬を反対する声明が出されています。
その一方で最近の世論調査では一定の支持を集めており、特に無党派層には特に強い人気を博しています。
2大政党の候補者に加わり、三つ巴の一角となることが期待されています。
バイデン大統領 撤退を求める声
年齢が全てではありませんが、バイデン大統領は今回の選挙時には81歳です。
記者会見でも名前を言い間違えたりする様子から、大統領という重要ポストが務まるのか不安視する声が高まっています。
・NATO首脳会談後、ウクライナのゼレンスキー大統領をロシアのプーチン大統領と紹介。
・記者会見で、ハリス副大統領をトランプ氏と言い間違える。
民主党支持者からも、バイデン大統領の撤退を求める声が上がっているようです。
2024年6月27日の「第1回大統領候補者テレビ討論会」以降、バイデン大統領の撤退を求める圧力はさらに高まり、7月上旬時点で、上下院合わせて20名の議員が大統領の撤退を求めているとの情報があるほどです。
一方で、本人は選挙戦を継続する意思を表明しています。今後は、バイデン大統領がいかにして、自身に対する懸念を払拭するかに注目していきたいところです。
トランプ氏 暗殺未遂
7月13日、トランプ氏が演説中に銃撃され右耳に怪我をする事件が発生しました。
場所は、アメリカ東部のペンシルベニア州です。ステージで演説中に複数回の銃撃があり、集会に参加していた1名が死亡、2名が重症との報道がなされています。
トランプ氏は、シークレットサービスに囲まれ退場していますが、その際に手を挙げて無事であるアピールも見られました。
容疑者は20歳の男性と見られており、シークレットサービスによって射殺されました。FBIによる捜査が行われていますが、未だ動機については詳しいことは分かっておりません。
アメリカ国内では、今回の暗殺未遂事件により大きな衝撃が広がっています。
共和党の全国党大会を7月15日に控え、今回の選挙戦にどのような影響を及ぼすのか関心が集まっています。
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