超高齢社会を迎えた日本|地域包括ケアシステムと「2040年問題」とは!?

特定看護師

日本は1970年以降、「高齢化社会」に突入しました。

1994年には「高齢社会」、2007年には「超高齢社会」へと移行しています。

日本の特徴は、何といっても「高齢化の速度」です。

年々増加する高齢者を未来の医療は支えることができるのか、考察します。

この記事はこんな方におすすめ

  • 日本の高齢化の現状が知りたい
  • 地域包括ケアシステムについて知りたい
  • 医療DXについて知りたい

今回は、以下の内容について紹介します。

日本の高齢化は本当にヤバいのか

出典:内閣府 (2)将来推計人口でみる50年後の日本

日本は、2010年の1億3000万人をピークに人口減少に転じています。

戦後、医療の高度化は進み日本の長寿化が進みました。

結果的に高齢者の割合が増加し、今後は多くの高齢者が亡くなる「多死社会」へと変化していきます。

いずみパパ
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多死社会へ向かう流れは、もう止めることはできません。

それに向けて、どう対策していくかを考える必要があります。

高齢化の問題は、「若者の相対的な減少」とも言えます。

生産年齢人口が減少した社会で、多くの高齢者を支える必要があるのです。

しかし、それにも限界があることは、誰もが理解できるところです。

そこで今、推進されている仕組みが「地域包括ケアシステム」です。

地域包括ケアシステムとは何か

出典:厚生労働省 地域包括ケアシステム

高齢者が、住み慣れた地域で少しでも長く暮らせるようにする仕組みのことです。

医療、介護、予防、生活支援などが互いに連携して、高齢者を支援します。

いずみパパ
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どんなに元気に過ごしてきた人でも、75歳を超えると急速に医療需要が高まります。

「自分はこれまで病気したことない」「一度も入院したことがない」と話す高齢患者も多いと感じます。

元気に過ごしてきた人でも、75歳という加齢の壁には敵わないのかな、とも思います。

そんな時、一時的に入院することになっても、

治療に目処がついたら、自宅に戻って行けることが大切です。

外来通院でも治療は継続できます。

「基本は自宅、時々入院」のイメージを持つことが大切で、医療者はそれを支援する存在になっていく必要があります。

未来を支える「医療DX」とは

「DX」は、デジタル・トランスフォーメーションの略です。

IoTを活用し、インターネットと接続されたモノが、これまで以上に医療現場で活躍するようになります。

さらに今話題のAIや、ビックデータに基づく大量の情報が医療情報と繋がり、

新たな価値を生み出すことが期待されています。

患者の状態変化をいち早く察知したり、最適な治療を選択したりする場面では、

AIがさらに発揮される環境になっていくでしょう。

いずみパパ
いずみパパ

患者の血圧や脈拍が自動で、しかも継続的に可視化できたらどうでしょうか。

電子カルテへの記録が自動化されたら、医療者の業務負担は大幅に軽減されそうです。

若者が減少すること、それはつまり医療スタッフの確保が厳しくなると言うことです。

今の医療を維持するためには、これまで人が担ってきた業務を、医療機器などで自動化していく必要があると言えます。

2025年問題の次は「2040年問題」

長らく課題とされてきた「2025年問題」が迫り、

これからは、さらに未来に向けて動き出す必要があります。

それが「2040年問題」です。

2040年問題

高齢化が進む日本で、65歳以上の高齢者の数がピークを迎える時期。

一方で生産年齢人口の減少に伴い、医療・介護の担い手が激減する。

🟨 令和6年 診療報酬改定

医療費の使い方は非常に重要です。

診療報酬改定は2年ごとに見直しが行われます。

診療報酬に合わせて医療機関の体制が整備されるため、診療報酬は医療の方向性を示しているとも言えます。

いずみパパ
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これまでは「高齢者に手厚い医療」とされていましたが、少しずつ方向性が変化してきています。

これからは、「手厚い医療」よりも「効率的な医療」の重要性が高まります。

効果の期待できる治療やケアには加算がつく一方で、

効果があまり期待できないところには、積極的な介入が控えられる傾向になりそうです。

いずみパパ
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人材をはじめ、医療資源を効果的に活用しなければ、今の医療は破綻するリスクがあると言えます。

医療・介護の現場は慢性的な人材不足と言われます。

医師の働き方改革や、看護・介護職の報酬体系が見直されていることから、

人材確保がいかに重要なことか、伺えると言えます。

🟨 医療DX

社会の高齢化に伴い、増加するのが「認知症」です。

認知量は加齢が大きな要因です。

関連記事>> 認知症高齢者の寿命|重症度と生活への影響

関連記事>> なぜ認知症になるのか!?認知症高齢者の割合と症状について解説

自宅での生活が続けられなくなる原因であり、医療コストを増大させる要因となります。

認知症高齢者の安全確保のため、仮に「見守りロボット」などが本格的に導入されれば、

支援者の負担は大きく軽減されるでしょう。

いずみパパ
いずみパパ

複雑な仕組みを構築するだけでなく、目先のちょっとした負担感を軽減することで、みんながその有効性を実感できるという視点も重要だと感じます。

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