2020年に看護師特定行為研修を受講して、
私も晴れて「特定看護師」の仲間入りを果たした。
看護師として働いていると、
求められるスキルの多様さ圧倒される瞬間がある。
特に患者の状態アセスメントに関しては、
知識の深さと患者の変化を見逃さない観察力、そしてそれを統合する思考力が重要とされる。
今回は、特定看護師となり約4年が経過した私が
「出直し看護塾」を導入したことで、患者の見方が劇的に変化したので紹介する。
詳細はこちら→診療の補助の強化書
🟨 この記事を読むと
- 特定看護師が抱える葛藤が分かる
- 「出直し看護塾」導入の効果が分かる
今回は以下の内容についてご紹介する。
特定看護師になって見えた「状態アセスメント」の重要性
特定看護師となることで、いわゆる「特定行為」と呼ばれる“医行為“が実践可能となる。
🟨 実際に特定行為を実践した感想
- 医師を呼び出さずに対処できるため、業務の負担感が軽減した
- 経験を重ねることで特定行為の安全性は高まる
- 「特定行為」ができることは、さほど重要ではないと気づく
- 患者の状態を正しく評価できることに価値があると思い至る
「特定看護師=特定行為」
という認識は強い。実際に特定行為が出来るようになって、
- (特に夜中)こんな時間でも医師に連絡するべきか…
- 医師を呼び出してまで対処すべき状況か…
- 医師が来るまでの不安定な患者を見守る
といった些細ではあるが、あるあるの不安や悩みが軽減された。
医師からしても、看護師がその場で対処してくれるなら、それに越したことはない。
看護師が特定行為を行うメリットは、それなりに大きいとも言える。
🟨 特定行為は特定看護師の本質ではない
特定行為を行うためには、
「患者の状態が比較的安定している」ことが前提である。
つまり、患者の状態を正しく評価できないと話にならない、とも言える。
特定看護師は、研修の中で
「患者の状態アセスメント力」が向上するように教育されている。
- 患者の状態を正しく評価する
- 看護師で対処可能か、医師に報告すべきか判断する
- 今やるべきことが分かる
といった具合で、考えられるように訓練されているのだ。
特定看護師となった後、
特定行為をいかに実践するかに囚われていました。
実際には、特定行為に至るまでの思考過程が、臨床現場では役立っているように思います。
特定看護師となって4年が経過する私の現在位置
特定行為研修では、解剖や病態、臨床推論やフィジカルアセスメントといった
「知識や技術」を体系的に再学習する。
研修により、看護師としてのアセスメント能力は底上げされる。
関連記事>> 働きながら特定行為研修|受講動機と大変さ
関連記事>> 特定看護師になる方法|期待される役割について解説
しかし、実際の患者は、併存疾患や治療経過もさまざまで、状況が複雑であることが多い。
特定行為研修は非常に良い研修だと感じる反面、やはり所詮は「研修」というのが私の感想だ。
再学習したからといって、すぐに実践で大活躍できるようにはならない。
🟨 私が体感した周囲とのギャップ
- 特定看護師なら、患者の状態が分かるはず
- 特定看護師なら、正しく状況に対処できるはず
- 特定看護師なら、何でも分かるはず
落ち着いて考えれば、「そんなはずない」ことが誰にでも理解できる。
特定看護師という肩書きにより、
実力以上の成果を期待されるようになったと感じます。
🟨 特定看護師となって4年が経過するが、実力が飛躍的に高まったわけではない
「現場で経験を積めば、成長できるはず」
この考えは甘かった。
「周囲の期待に応えるため努力する」
シンプルなことだが、これが人を成長させるきっかけになる
肩書きを得て、周囲から期待されて、実力が伴わない
そんな状況になって、やっと真剣に学び直そうと思うことができた。
そこで私が選んだものが、
「出直し看護塾」だった。
「出直し看護塾」って何?
特定行為研修の指導者であり、診療看護師(NP)の青柳智和氏が運営するオンラインサロンである。
オンラインセミナーをはじめ、看護師向けの書籍を販売してくれている。
その中でも今回、私が利用させてもらったものが
「“病態の変化をアセスメントできる”看護師を目指す 診療の補助の強化書」である。
テキストに加えて、「40時間の解説動画」がいつでも視聴できるようになる。
PCやスマホ、タブレットでも視聴できるため、隙間時間での効率的な学習が可能になる。
まとまった学習時間が確保しにくい、忙しい現代人の学習ハードルを下げてくれる良商品である。
「出直し看護塾」を活用した感想
患者の状態を評価する際に、まず確認するのが「バイタルサイン」である。
医療者であれば、ここまでは誰もが同じだと思うが、ポイントはその先にある。
バイタルサインが安定してるので、多分大丈夫です!!
とするのか、
一応、採血とかレントゲン、CTの結果も一緒に確認しておくか!!
では、最終的に得られる結果に雲泥の差が生まれる。
看護師は、患者の「様子」から、状態を判断するように教育されている。
つまり、私含め大学や専門学校を卒業しただけでは、
検査データを読み解くスキルを持ち合わせていないことがほとんどである。
バイタルサインに変化が出るのは、”最終段階”。
“患者の状態が改善/悪化しているかは、バイタルサインからは読み取れない”
🟨 検査データを見る癖がついた
データを見よう!となるためには、データの見方を知らなければならない。
「出直し看護塾」では、検査データの見方から、
患者の状態変化を予測する一連の流れを解説してくれている。
一度でも見方や活用方法が分かれば、見ずに良しとすることは出来なくなる。
🟨 自分の判断に根拠が生まれる
「たぶん大丈夫」ではなく、「データがこうだから、こう判断する」に変わる。
感覚的な話ではないので、自分にも周囲にも説得力が生まれる。
結果的に、自信をもって行動できるようになる、というのが
「出直し看護塾」を活用して、私に起こった最大の変化であったと思う。
まとめ
看護師として、経験を重ねるほど
「なんとなく、それっぽい雰囲気」をかもし出すことはできる。
しかし、それでは所詮「出来る看護師」の仮面を被る程度である。
患者を観察し、検査データを活用することで、
患者の状態変化を予測し、本当に必要な対応を考えることができるようになると言える。
隙間時間を活用し、効率的に学習することでスキルを習得することは可能である。
忙しい現代の看護師には、ぜひ「出直し看護塾」の活用をおすすめしたい。
完全に自分のペースで学習したい方には、
合わせて出版されている参考書の導入をおすすめしたい。
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