男性看護師の割合は年々増加しています。
2022年の調査では、全体の8.6%まで増加し、
現在では、およそ看護師の「10人に1人は男性」という時代です。
それに伴い、看護師を職業にもつ男性と結婚する女性が増加しています。
そこで気になるのが、生活リズムと家事の分担です。
🟨 この記事を読むと
- 「男性看護師」の生活上の特徴が分かる
- 男性看護師と結婚した場合の「家事・育児分担」についてイメージできる
今回は、以下の内容についてご紹介します。
男性看護師の生活リズムは?
看護師の生活が不規則なのは有名です。
クリニックなどで昼間だけ働く、という人もいますが、
働く施設が大きくなれば、外せないのが「夜勤」です。
とりわけ、男性看護師の場合は、
夜勤のある職場でバリバリ働く方が多い傾向にあります。
🟨 男性看護師の生活リズム
- 夜勤がある(平均5回/月程度)
- 夜勤の前後はフリータイム
- 平日に休みがある
- 週末に仕事がある
看護師の勤務体制は、現在「2交代制」が主流です。
🟨 2交代制のタイムスケジュール
日勤 | 夜勤 |
8:30〜17:00 | 16:30〜9:00 |
🟨 3交代制のタイムスケジュール
日勤 | 準夜勤 | 深夜勤 |
8:30〜17:00 | 16:30〜24:30 | 0:00〜9:00 |
夜勤があることで、平日の時間が確保しやすい特徴があります。
一方で週末に仕事の場合もあり、子育てには夫婦の協力が不可欠です。
男性看護師の特徴は?
看護師という仕事の性質上、
他者に気を配り、周囲とバランスを取ることに長けていると言えます。
また仕事でも、女性と協力して成果を上げることが求められるため、
家事・育児に対しても、「これは女性の仕事」という従来の価値観はそれほど無いように思います。
🟨 生活面での特徴
- 細かな部分にも気を配る
- 性別による偏見が少ない
- 育児に抵抗感が少ない
- 体力/気力に溢れる
- 家族の体調不良にも冷静
「赤ちゃんのオムツ交換」に抵抗感を抱く男性は多いですが、
男性看護師であれば、抵抗なく、上手にできる人が多いと思います。
🟨 収入面は?
令和5年度の報告では、看護師の平均年収は「508万円」です。
この中には、様々な職場、働き方の方が含まれます。
夜勤のある病院での勤務であれば、「600万円」を超えるケースも珍しくありません。
夜勤があるため、体力的には負担が大きいですが、
20代でサラリーマンの平均年収を上回るケースが多いのが特徴です。
一般的なサラリーマンの平均年収が、「443万円」ですから、
比較的、金銭面では余裕のある職種と言えるでしょう。
共働き世帯の家事の割合は?
🟨 共働き世帯の割合
出典:厚生労働省 令和5年版厚生労働白書ーつながり・支え合いのある地域共生社会
1990年代で、共働き世帯が上回り、その後は増加の一途です。
現在の日本では、「共働き世帯」が約7割です。
「夫婦と子ども」の核家族が増加し、
家事、育児、仕事の全てを夫婦2人でこなす事で、家事・育児の負担は激増しています。
🟨 一般的な夫婦の家事分担割合
ある調査では、「妻8割/夫2割」といったデータがあります。
男性が家事をするようになったとは言え、
まだまだ日本では、女性の家事負担が大きい傾向にあります。
その背景には、日本ならでは文化や風土が、未だ根強いことが考えられます。
🟨 夫が看護師の場合の家事分担は?
夫が看護師の場合、性別による偏見があまり無い、という話をしました。
つまり、「これ(家事・育児)は妻の仕事」という固定観念が無い、ということです。
仕事でも、できる人が率先してやる、という風潮から
生活面でも、出来ることは率先してやる、という傾向にあり、
一般的な夫婦よりも、夫の家事・育児への介入割合は高いと言えます。
「幸福度が高い」夫婦の家事分担割合は?
男女ともに最も満足度が高いとされる家事分担割合は、「妻5割/夫5割」です。
※当然と言えば、当然のデータですね
子育てへの影響は!?
男性でありながら、看護師という職業を選択するだけあって、
「妻や子どもへの配慮や面倒見の良さ」
は男性看護師の最大の魅力とも言えるでしょう。
一方で、子育てにとって不利になる場面もあります。
🟨 男性看護師が育児で不利な部分
- 日勤の場合、帰りが遅い(残業が多い)
- 週末に仕事で、妻のワンオペになる日がある
- 急な休みが申請しにくい
医療、介護の業界は慢性的な人手不足と言われています。
業務量も多く、定時で仕事を終えることは、難しい施設が多いのが現状です。
また、勤務がシフト制のため、週末でも仕事になることがあります。
幼稚園や保育園、学校が休みになる週末では、
妻が一人で家事・育児を担わなければならない時間が生まれます。
体調不良など、急な休みの申請は可能です。
しかし、シフト制の勤務体制や業務過多な面から、急な休み申請を出しにくい現状があります。
🟨 育児にとって有利な面もある
仕事の性質上、不利な側面がある一方で、
有利な場面もあります。
- 平日しかできない役割を担える
- 計画的な希望で、休日を調整できる
- 子どものイベントに参加できる
役所手続きや、銀行、病院受診など
平日に限られるタスクが存在します。
子どもがいると、体調を崩す機会も多く、予想以上に病院受診の機会が増加します。
「休みのたびに病院に行っている」なんて会話を耳にしたことがあるかもしれません。
夫に平日休みがあれば、その負担を夫が担うことも可能です。
そして、最大の長所とも言えるのが、
平日、週末どちらでも、希望に合わせて休日が確保できるという点です。
子どもの学校行事は平日のことが多いため、
イベントへの参加調整がしやすいと言えます。
今回は、男性看護師の特徴をご紹介しました。
多忙な現代で、仕事に加えて、家事・育児の負担は、時には精神を病むくらい大変なものです。
どんな職種であっても、夫婦の家事分担が進むことを期待します。
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